谷川道子著 『演劇の未来形』
谷川道子【著】演劇の未来形
閑話休題、話題を換えて、といっても、また我が身の宣伝で恐縮だが、実は、外語大出版会から、『演劇の未来形』というすごいタイトルの拙書が9月中に出ます。
外語大の最終講義から、3・11以降まで、ドイツ演劇と日本の間をつなぎたい思いの最近の論考を集めた本です。ま、我が遺言か、人生の卒業論文です。チラシができましたので、転載・宣伝させて頂きます。菊池信義さんの素敵なフランス装丁の外語大出版会ピエリア叢書で、368頁の大部ですが、若い方に買って貰いたいと2400円定価です。大学出版会として頑張っていますので、是非とも応援して頂ければ、幸せです。中味は、乞うご期待?
Tokyo University of Foreign StudiesPress
東京外国語大学出版会 新刊のご案内
2014 年 9月19日発売
谷川道子【著】演劇の未来形
四六判・仮フランス装・368 頁・定価:本体2400 円+税
ISBN978-4-904575-36-9 C0074 ¥2400E
ブレヒト、ミュラー、イェリネク、ピナ・バウシュなどのドイツ現代演劇と、アングラ演劇、蜷川幸雄、富良野塾、若手・シニア劇団など日本の演劇シーンを遍歴し、内外のさまざまな上演・劇場の現場をめぐりながら、1960 年代から〈3.11〉後の文化状況までを射程に、時代史と個人史の交点で演劇の可能性をさぐる、人間と文化の未来に向けた渾身のメッセージ!
【本書の目次より】
第1 章 個人史と時代史の交点としての演劇遍歴
第2 章 演劇と〈教育劇〉の可能性
第3 章 日本のブレヒト受容とアングラ演劇
第4 章 トランジット・ベルリン
第5 章 ベンヤミンとブレヒトをめぐる亡命
/越境のトランジット
第6 章 日本からのエクソフォニー
第7 章 ハイナー・ミュラー『指令』の時空
第8 章 演劇アヴァンギャルド・イエリネク
第9 章 ピナ・バウシュのまなざし
第10 章 福島オデュッセイ
第11 章 演劇の明日のために
第12 章 未来への挑戦
【著者紹介】
谷川道子(たにがわ・みちこ)
1946 年鹿児島県生まれ。東京外国語大学名誉教授。専門はドイツ現代演劇・表象文化研究。著書に『聖母と娼婦を超えて――ブレヒトと女たちの共生』(花
伝社)、『ハイナー・ミュラー・マシーン』(未來社)、『ドイツ現代演劇の構図』(論創社)など。訳書にブレヒト『母アンナの子連れ従軍記』(光文社古典新訳文庫)、『ガリレオの生涯』(同)、『三文オペラ』(同)、レーマン『ポストドラマ演劇』(共訳、同学社)などがある。
*Pieria Books(ピエリア・ブックス)とは、東京外国語大学出版会の叢書名です。
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